エンパスは「共感力がある優しい人」なのか?~よくある誤解と実態

こんにちは!『変容のフェーズ診断Ⓡ』メイです。

近ごろHSPと共に「エンパス」という言葉を見かける機会も増えました。
「人の気持ちがわかる」「共感力が高い」といった説明とセットで使われることが多く、とても温かいイメージを持たれているように感じます。それと共にHSPと混同して認識されている場合もあります。

けれど、実際にエンパスとして日々を過ごしている私の感覚は、そこから大きくかけ離れています。
むしろエンパスは、「共感力がある=心地よいこと」ではなく、人の裏側の感情に触れてしまうしんどさが本質ではないかと思っています。

よくある誤解:エンパス=共感力が高い

「相手の感情を感じられる」という言葉だけを聞くと、優しさや思いやりの力のように響きます。
そのため「エンパス=人に寄り添える人」と思われがちです。

しかし実際はもっと複雑で、時にしんどさを伴います。

実際の体験:相手の裏の感情まで拾ってしまう

エンパスが感じ取るのは、相手が表に出している感情だけではありません。

・相手の意図や本音が透けて見える
・ちょっとした苛立ちや不満も体に響いてくる
・エゴや欲望といった生々しいエネルギーが押し寄せてくる

「気持ちがわかる」というよりも、むしろ「望んでいないのに伝わってきて苦しい」という体験の方が多いのです。

ここで疑問が湧きますよね?
「なんで他人の感情がわかるんだ?」と。

それは単純です。
自分が感じたことと人や出来事に対して、後で答え合わせが出来るくらい、長く生きて来て、たくさん経験したからです。

私自身も長い間、「気のせいだ」「考えすぎだ」「自意識過剰だ」「被害妄想だ」と自分の感覚を全否定して生きてきました。

けれどそれは大きな苦しみの元でした。

自分が感じているものを「ないもの」と扱うことは、結局のところ自己否定であり、自分を守れない状態で居続けてしまうことでもあったからです。

そしてもう一つ。
若い頃の私は、本心でない社交辞令や褒め合い、表面上の共感がとても苦手でした。子どもの頃は「なんでみんなこんな見え見えの嘘を平気で言えるんだろう」と混乱していましたが、中年期になってやっと「他の人は自分ほど敏感に人の感情や意図、物事を感じ取ってはいない」と体感として気づいたのです。

だからこそ誤魔化したり不誠実でいることは、自分が見抜くように相手にもすぐバレてしまうと思い込み、その結果、自然体で自分に誠実に生きる道を選ぶしかなかったのです。

だから私が伝えたいのは・・・
もしあなたに、ただなんとなく相手の気持ちがわかるとか、もらい泣きしてしまう以上の感覚があり、「もしかして自分はエンパスなのかも?」と感じる体験があるのなら、それが曖昧でも、まずは自分の感覚を信じてみてほしいということです。

感覚を信じて磨いていくことで、自分をより深く理解できるようになり、それが自分を守ることにも繋がるからです。

絵画や場所からも伝わってくる感覚

私のこうした感受性は、人だけでなく物や場所にも及びます。

たとえばある美術館で、男性を荒々しいタッチで描いた絵の前に立ったとき、身体がズッシリ重くなるような何とも言えない感覚に襲われました。
説明を読んで、自殺した恋人を描いた作品だと知って「なるほど、だからか…」と納得したのを覚えています。

一方で、同じ美術館に飾られていた横幅3メートルくらいはある大きなモネの《睡蓮》の前に立ったとき、一面に広がる優しいブルーに、温かく穏やかな開放感に包まれ、深い感動を味わいました。この体験は自分でも本当に驚きました。
そのとき「これが名画の名画たる所以だな…!」と素直に感激したのを今でも鮮明に覚えています。

そして、あとでモネが仲間思いで情熱的な人物だったと知り、そのエネルギーが絵に宿っていたのだと納得しました。

また、私は場所のエネルギーも感じ取ります。
10年以上前にバラバラ遺体が上がった場所を、事件を知らずに子どもと散歩で通りかかったときに強い嫌悪感を覚えました。
「こんな暗くて嫌な感じのところでよく寛いだり、小さな子どもを遊ばせられるな…!」と思いながら足早に通り過ぎたことがあります。

窃盗が行われていた部屋にも、何も知らずに出入りしていたときから、ドアを開けるたびにズッシリとした重い嫌なエネルギーを感じ、視線がある一点に引っ張られる感覚がありました。
その後もどうしても嫌な感覚が消えなくて、自分の私物を置くのをやめたのですが、数週間後その部屋で窃盗が発覚。
視線が引っ張られた場所のものが盗られていたのです。

こうしたことが何度も重なるうちに、私は自分の曖昧だった感覚に確信を持つようになっていきました。

綺麗ごとではなく、生きづらさにつながる

このように、エンパスの感覚は「他人の気持ちがわかる優しい共感力」というよりも「人や場所に染みついたエネルギーを否応なく拾ってしまう」というハードさの方が大きいのではないかと感じています。

そのため、情報や関わる人や場所を「選別」するということがとても大事になってきます。ここで自分軸を取り戻して、誰のものでもない自分の価値観をはっきりさせておく必要が出てくるわけです。

さいごに

エンパスは「ちょっと繊細で共感力がある」だけの存在ではありません。
本当は、他人が認識すらしていないその人の感情の裏側や場所に染みついたエネルギーに晒されて続けてしまうがゆえの苦しみを抱えています。

そして大切なのは、自分の感覚を「気のせい」と切り捨てないこと。
自分を信じることからしか、エンパスのしんどさを和らげる道は始まらないのだと思います。

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この記事ではエンパスさんに「自分の感覚を信じましょう」とお伝えしました。意識レベルでそう思えるようになることは、とても大切なステップです。ただ、長年染みついた無意識の自己否定が、あなたの思考や行動を決定する”OS”のように働き続けていることもあります。

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