📖 フェーズ3:トラウマの癒し(感情との再会)詳細解説

🌊 フェーズ3の全体像

「昔の出来事を思い出すと、なぜか涙が出てくる」 「感情を感じるのが怖いけれど、でも感じたい」

フェーズ3は、長い間凍りついていた感情が解凍され始める、真の癒しのスタート地点です。ここで初めて、抑圧されていた感情との再会が始まります。

この段階は時として激しく、まるで嵐の中にいるような感覚になることもあります。しかし、これは必要なプロセスであり、本当の自分を取り戻すための大切な通過点なのです。

❄️🌸 凍結から解凍へ

感情の凍結とは

トラウマ体験によって、感情は「凍結」されます:

・あまりに痛すぎて感じることができない
・生存のために感情をシャットダウンする
・「感じなければ傷つかない」という防衛機制
・感情そのものを忘れてしまう

解凍のサイン

フェーズ3では、以下のような体験が起こります:

・突然涙が出てくる
・理由もなく怒りがこみ上げる  
・昔の記憶が鮮明に蘇る
・身体に原因不明の感覚が現れる
・夢がリアルになる

🎭 フェーズ3の特徴的な体験

感情への複雑な関係

「感じたいけれど、感じるのが怖い」

この矛盾した気持ちが、フェーズ3の特徴です:

・感情を感じると、また傷つくのではないかという恐れ
・でも、感じない人生はもう嫌だという気持ち
・感情に飲み込まれてしまうのではないかという不安
・同時に、感情と友達になりたいという願い

過去の記憶との向き合い

・「そういえば、あの時...」という記憶の蘇り
・今まで「大したことない」と思っていた出来事の重要性に気づく
・親や周りの人への複雑な感情が湧き上がる
・「私は被害者だったんだ」という認識

身体感覚の変化

感情は身体に記録されています:

・胸のあたりの重さや痛み
・喉の詰まり感
・肩や首のこわばり
・胃の不快感
・原因不明の疲労感

🌈 フェーズ3での感情との向き合い方

1. 感情を歓迎する

「ようこそ、長い間会えなかったね」

感情は敵ではありません。
長い間、あなたを守るために隠れていてくれた大切な友人です。

2. 感情に名前をつける

「今、悲しみがここにいる」
「怒りがやってきた」
「恐怖が胸にいる」

感情に名前をつけることで、少し距離を置いて観察できるようになります。

3. 感情の声を聞く

感情には必ずメッセージがあります:

悲しみ:「もっと大切にされたかった」
怒り:「不公平だった、理不尽だった」
恐怖:「また傷つくのが怖い」
喜び:「やっと認めてもらえた」

⚠️ フェーズ3の注意点

感情の洪水に注意

一度に大量の感情が押し寄せることがあります:

・無理に全部感じようとしない
・安全な環境で少しずつ向き合う
・信頼できる人のサポートを求める
・セルフケアを忘れない

再トラウマ化を避ける

・一人で抱え込まない
・専門家のサポートを検討する
・感情と一体化せず、観察者の視点を保つ
・「今は安全」ということを自分に言い聞かせる

🌸 トラウマの癒しとは何か

傷がなくなることではない

癒しとは:
❌ 過去がなかったことになること
❌ 痛みを感じなくなること
❌ 忘れること

⭕ 傷と共に生きられるようになること
⭕ 痛みから来る感情に圧倒されなくなること  
⭕ 過去から学び、今を生きること

統合のプロセス

癒しとは統合です:

・痛みも喜びも、すべてが自分の一部
・過去の体験も今の自分を作った大切な要素  
・傷ついた部分も、強い部分も、どちらも自分
・完璧でない自分を愛せるようになること

※今はそう思えなくても、フェーズ5⃣に進むと自然に上記のように思えるようになります。安心してください。

💫 フェーズ3の深い恵み

本物の感情との出会い

フェーズ3で初めて、本物の感情と出会います:

・人工的でない、自然な感情
・他人の期待に合わせない、純粋な感情
・頭で作った感情でない、心からの感情
・自分だけの、かけがえのない感情

生命力の回復

感情が戻ってくると:

・色彩が鮮やかに見える
・音楽が心に響くようになる
・食べ物の味を感じられる
・人とのつながりが深くなる
・生きている実感が戻ってくる

🌱 フェーズ4への橋渡し

フェーズ3からフェーズ4へ進むために:

1. 感情を敵視せず、友人として迎える
2. 過去の自分に深い共感を示す
3. 傷ついた内なる子どもに愛を送る
4. 完璧でない自分を受け入れる練習を始める

フェーズ3は嵐のような時期ですが、虹が出る前の大切なプロセスです。

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