「考え方を変えよう」がうまくいかない理由〜本当に楽になるための感情との向き合い方

こんにちは!『変容のフェーズ診断Ⓡ』メイです。

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多くの人は、「考え方を変えれば人生は変わる」と思っています。
ポジティブ思考、アファメーション、論理的な問題解決…。確かに、これらの方法はその人の心の状態によっては、効果を発揮します。

でも、実際にやってみても「なかなかうまくいかない」「その場では元気になれても、また同じ悩みに戻ってしまう」という経験をした人の方が多いのではないでしょうか?

その理由は、感情という土台に気づかないまま、思考(考え方)だけを変えようとしているからです。
まるで基礎がぐらぐらの家に、きれいな壁紙だけを貼り直しているようなものなのです。

感情の土台をつくる「感情OS」という考え方

私はこれを「感情OS」と呼んでいます。

感情OSとは、私たちが無意識に持っている「感情の反応パターン」のこと。
幼少期の体験や育った環境の中で形づくられ、大人になった今でも自動的に作動し続けています。

例えば…
・ちょっとしたことで不安になりやすい
・罪悪感で行動が止まってしまう
・つい相手の顔色をうかがってしまう

こうした反応は、頭で考える前に秒で起動してしまいます。だからこそ、どんなに知識やテクニックを学んでも、土台である感情OSが古いままだと、本当の変化は起きないのです。

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思考の修正だけではうまくいかない理由

実際の例を見てみましょう。

Aさん(40代女性)は職場の人間関係に悩み、自己啓発本で「嫌な人を気にしない方法」を熱心に学びました。

けれど、同僚から嫌味を言われた瞬間、頭では「気にしない!」と思っても、胸が苦しくなり、帰宅後はどっと疲れてしまいます。夜になるとその場面を思い出して眠れないこともありました。

これは、Aさんの感情OSが「拒絶される恐怖」や「強い承認欲求」に設定されたままだからです。
頭で思考を上書きしようとしても、感情OSが先に動いてしまい、元のパターンに引き戻されてしまうのです。

感情OSに気づけない人の共通パターン

感情OSに気づかないままでいると、こんな傾向がよく見られます。

・「考え方さえ変えれば大丈夫」と信じ込んでいる
・不安や落ち込みを「自分の弱さ」として責めてしまう
・感情を「整理するもの」ではなく「邪魔だから消したいもの」と思っている
・自己啓発を学んでも、同じ悩みが形を変えて繰り返し現れる

感情を無視して「考え方」だけで変えようとすると、逆に感情はあなたに気付いてもらうために、時を変え場所を変え人を変え、より強く表に出てきます。

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実は、無意識のうちに感情を押し込めて「思考で上書き」しているケースは少なくありません。
例えばこんなパターンです。

・スピリチュアルでよく言う「今どん底で苦しいのは変容のサインです」
苦しいと感じているのに「これはサインだ」とポジティブ変換し、苦しさを抑えてしまう。

・嫌な人の態度に悩まされても「相手にすると同じ土俵に上がる」と思い込み、「こんな人相手にしない」と見下して平気なふりをする
「嫌だ・不快だ」という感情を認めず抑え込んでしまう。

・仕事がうまくいかないとき、ビジネス書やコーチングで解決しようとする
「無能だと感じている自分」を見ないまま、テクニックでカバーしようとしてしまう。

・「落ち込むのは弱さだ」と思い込み、気分の落ち込みを隠す
弱さを否定し、かえって苦しみを長引かせてしまう。

・「この経験は人生の学びのチャンスだ」とすぐ意味づけする
本当は悲しみやショックを感じているのに、理屈でごまかしてしまう。

「今ここ」にも潜む落とし穴 

マインドフルネスでよく言われる「今ここに集中しましょう」という言葉も、同じ罠があります。

過去の後悔や未来の不安でいっぱいのとき、頭で「今ここにいなきゃ!」と頑張るほど、心は落ち着かなくなります。むしろ「できない自分」に落ち込んでしまう人も少なくありません。

本当の「今ここ」とは、頑張って作るものではなく、感情が整理されて心が安らいだときに、自然に訪れる状態なのです。

感情OSを更新するための3つのステップ

では、どうすれば感情OSにアプローチできるのでしょうか。
ポイントは次の3つです。

1. 思考の修正に気づく

「落ち込んじゃダメ」「ポジティブでいればなんとかなる」「平気、平気!」など、自分にかけている言葉に気づきましょう。これが思考矯正のサインです。

2. 感情の自動反応を観察する

「また顔色をうかがってるな」「断るのが怖いって感じてる」など、自分の反応を実況中継のように眺めてみましょう。変えようとせず、「そう思ってるんだね」と受け止めるのがコツです。

3. 感情の根っこを見つめる

その反応がどこから来ているのか、子どもの頃の体験を振り返ることで手がかりが見つかります。安全な環境で、専門家と一緒にその感情と向き合うと、未消化の感情が解放され、感情OSが少しずつ更新されていきます。

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本当の変化は「感情」に注目することから始まる

頭で考えて変えようとすることと、感情に気づいて向き合うことは、まったく違う体験です。

思考矯正は一時的な対処にすぎません。
でも感情OSを更新すれば、無理に考え方を変えなくても、自然と行動や人間関係が変わっていきます。

表面的なテクニックに頼らず心の根っこに向き合うこと。
結局はそれこそが、遠回りなようで「本当に楽になる」ための近道なのです。

さいごに

「考え方を変えよう」と頑張るのではなく、感情に気づいてあげること。
自分の心の声に耳を傾けることが、いちばんの近道です。

思考の上塗りではなく、感情の土台から整えていく。
そうすることで、あなたの毎日はもっと自然体で、軽やかになっていきます。

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