こんにちは!『変容のフェーズ診断Ⓡ』メイです。
あなたは、こんな経験はありませんか?
自分のトラウマに向き合い、セラピーを受け、癒しのワークを重ねても、どうしても消えない感情がある。
他人の痛みを見聞きするだけで、まるで自分のことのように苦しくなる。
ニュースで見た理不尽な出来事に、なぜか異常なほど怒りを感じてしまう。
「これは一体、何なのだろう?」
私も長い間、そんな疑問を抱えていました。どれだけ自分と向き合っても、どうしても説明のつかない強烈な感情が残り続けていたのです。
この記事は、その答えを見つけたときの記録です。
もしあなたも「自分だけの感情ではない何か」を感じているなら、この体験談が少しでもヒントになるかもしれません。
消えない怒り
私はこれまで、理不尽な体験を何度も繰り返してきました。
性的な被害、セクハラ、職場での好意が悪意に転じた嫌がらせ…。
そのたびに「男性に屈してはならない!」という強烈な怒りと反発心が湧き、長い間苦しみの種になっていました。
感情のことを学び、自分自身に何度セラピーを試みても、その怒りだけはどうしても薄れなかったのです。
共感しすぎる感性
私は人の感情を敏感に感じ取ってしまう「エンパス的な特性」をかなり強く持っています。
そのおかげで人に寄り添えることもありますが、同時に無自覚に他人の痛みまで背負い込んでしまう生きづらさがありました。
例えば、フェミニズムを扱ったドキュメンタリーや、遠いアフリカの小さな村で、まだ12歳の少女が結婚させられる映像を見ただけで、男性優位社会に対する怒りや悲しみ、そして酷い無力感に襲われるのです。
「どうして自分と関係ない出来事に、こんなに感情が揺さぶられて嫌悪感が湧くのだろう?」と、ずっと不思議でした。
ペインボディという概念との出会い
ある日、ふと目にしたエックハルト・トールの動画で「ペインボディ」という言葉を再び思い出しました。
エックハルト・トールはもちろん知っていましたし、本も読んだことがありました。しかし、正直あまり興味をひかれなかったので深く理解するところまでは行きませんでした。
ペインボディとは、過去の苦痛や感情が心に蓄積された“痛みのエネルギー”のこと。
それは個人の中にあるものだけでなく、歴史や社会の中で積み重なった「集合的なもの」も存在すると言います。
その瞬間、ハッとしました。
「私が感じていたのは、自分だけの怒りではなく、女性たち全体が歴史の中で受けてきた抑圧の痛みだったのかもしれない」
個人のトラウマと集合的な痛みの違い
振り返ると、次のような違いがありました。
・ 個人のトラウマ:自分の体験に基づくもので、時間をかけて癒せるもの
・ 集合的ペインボディ:自分の経験だけでは説明できない強烈な感情で、社会や歴史と共鳴するもの
つまり、私は「自分の感情」だと思って抱え込んでいたけれど、実は「集合的な痛み」に巻き込まれていただけだったのです。
注意したいこと
ここで一つ、大切なことがあります。
まだ癒しが進んでいない段階で「これは集合意識のせいだ」と決めつけてしまうのは危険です。
なぜなら、そうやって片付けてしまうと、本来は自分が取り組むべき「個人の痛み」から目をそらしてしまう可能性があるからです。
• 自分の体験と結びついた怒りや悲しみは、まず自分自身のケアが必要
• そのプロセスを飛ばすと、感情は形を変えて何度も繰り返し現れる
• 集合的ペインボディを区別できるのは、ある程度「自分の痛み」を癒し終えてから
だからこそ「これは集合意識かも?」と思ったときほど、同時に「私自身の未消化の体験はまだあるかな」と立ち止まることが大切だと思います。
気づきによる変化
理解した瞬間から、少しずつ変化が起こりました。
例えば、職場で、投影され期待され不用意に中高年男性に近づかれたとき。
これまでは嫌悪感と怒りでいっぱいだったのに、「これは私のものじゃなかった。抑圧された女性全体の集合意識だ。」と思ったら、不思議と楽になったのです。
私は次のように心がけるようになりました。
① 気づく:「これは私個人の感情ではないかもしれない」
② 距離をとる:「私が怒っている」ではなく「怒りが私の中で動いている」
③ 今に戻る:感情に飲み込まれそうになったら、呼吸に意識を向ける
④ 観察する:自分を、他人を見守るように眺めてみる
すると、以前よりもずっと楽に過ごせるようになりました。
これから
この気づきは、過去の苦しい体験に新しい意味を与えてくれました。
「理不尽な出来事も、同じ痛みを抱える人を理解するための学びだったのかもしれない」と思えるようになったのです。
私は今も学びを続けていますが、いつか同じような痛みで苦しむ人の支えになれたらと思っています。
さいごに
この体験を通して感じたのは、
「これは私だけの問題じゃない」と気づくだけで、心がふっと軽くなることがある、ということです。
でもその一方で、集合意識を持ち出すのは逃げ道にもなり得ます。
だからこそ、自分の痛みと向き合うプロセスを大切にしつつ、その先で「集合的ペインボディ」という視点を取り入れると、本当に力になるのだと思います。
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